(9)うつになり引きこもったが他人を他人と思えないほど愛しくなりうつが治った 広沢隆さん(仮名・24歳)

(2) 必ず良くなると伝えたい

「心の壁」が消えたら、人が大好きになってうつも消えた

今回の「寛解カルテ」は、子どもの頃から言いたいことを言えず本音や本心を抑え込む性格で生きてきた方の治療体験です。

学校卒業後に就職した職場で損失を出し、2人の上司の間で板ばさみになってうつ状態になり、退職、引きこもりへと進んでしまわれました。

自分を責め、他人を責め、常に自分の周りに高い壁を築く状態だったと、ご本人の言葉にあります。

この高く築かれた「心の壁」が2日間集中カリキュラムを受ける中で解消し「人が大好きになり、他人が他人と思えないほど」「人ごみが嫌いだったはずなのに…人ごみが人ごみではなくなって…人の温かさを感じました」というほどの変化をされました。

「心の壁」は自分の心を守ろうとする働きです。自分のまわりの人たちのことを自分を責めたり批判したりする「敵」だととらえる心が「心の壁」を作り出します。

「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)のワークを通して、「本当の自分」が愛に溢れ、まわりに愛され、自分を責めた相手さえも人生の応援者だったと気づいたとき、「心の壁」は必要なくなり、消えていきます。

自分の人生に現れるすべての人が自分を応援してくれる存在だと捉えることができれば、心の中に人間関係の苦しみを抱えることはなくなり、すべての人と良好な人間関係を結ぶことができるようになります。

このことを頭で思い込ませるのではなく、心のもっとも深いところにある「真我」(=本当の自分、愛そのものの自分)を体感することによって体得できる方法が「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)です。

だからこそ心の治療法として90%超の寛解率と再発率2.3%という実績を出すことができるのです。

それでは、高く築いた「心の壁」を解消しうつを解消した今回の「寛解カルテ」をどうぞご覧ください。

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◆うつになり引きこもった◆

私は18歳で高卒ですぐに製造業に身を置きました。

男ばかり4人兄弟の私は末っ子で、兄たちは専門学校等を出ていましたが、両親に負担をかけることを考えると、進学しようとは思いませんでした。

昔から言いたいことも言えず本音や本心を抑え込みストレスも溜め込んでどこかでそのまま落ち込むような性格でした。

学校で一番早く内定をもらい、入社してから、先輩やリーダーはよくしてくれましたが、会社の雰囲気にはあまり馴染めませんでした。

そんななかある損失を出し、それからは直属の上司とその上の管理職に板ばさみ状態で仕事を進めなくてはいけなくなり、朝布団から出ることがつらくなっていきました。布団から出られない日もあったなか、家を出ても行けるのは、とうとう会社前のコンビにまでとなってしましました。そのとき、雪の中で、なぜ? なぜ動けないのかと自問自答し泣きました。

休職となり、少し気が晴れましたが、その間、自分を責め、周りを責めました。3カ月ほどして職場に復帰後しても、私の居場所はなく、周りとギクシャクし、敵だらけに思えて、家族にも友達にも誰にもまともに話さず退職しました。

それからはバイトをしても長続きせず、父親からはカウンセリングなどをすすめられました。

あの会社を辞めてから5年ほど、ほぼ何もせずすべてを責め続けました。

信用できるものは何もない、生きたくもないし、死にたくもない。挙句の果てに神や愛の存在を探してきた心さえ捨て、神はもういないとさえ思い、引きこもっていまいた。

徹底的に心を痛めつけ、他人を責め、常に自分の周りに高い壁を築く、それを直す日々が延々と続く気がしていました。

◆佐藤康行メソッドとの出会い◆

そんな中、両親がYSメソッドの2日間集中カリキュラムを受講して佐藤康行先生の本を買ってきてくれました。

最初は机に置いたままでしたが、ふと読み始めると涙が出ました。

それから一気に4冊を読み、母に2日間集中カリキュラムに興味があると話して基礎講座に申し込みました。

そして3、4日後には東京に単身赴任している父のもとに来て、受診を決め、すぐに2日間集中カリキュラムを受診しました。

受講後の帰り道、あんなに肩がぶつかって人ごみが嫌いだったはずなのに、歩く人と誰ともぶつからず、なんと一人一人しっかり見ることができていました。

驚きました。人ごみが人ごみではなくなって、そこに立ち止まってゆっくりと眺められるほどに、人の温かさを感じました。

そして、今まで責め続けてきてわずらわしかった人や物や事のほうが逆にとてつもなく愛しく感じていたのです。

うつだったことが逆に有り難く愛しく感じたほどでした。

受診後、両親に感謝の言葉を電話ですぐに伝え、数日後には兄たちに何が変わったのかを説明していました。

私はうつでしたが、この時点ですでにうつではなくなりました。

受診後、自分に向いていたベクトルが180度外に向いていることを実感していましたが、本当の喜びとはなんだろうとふと思い、それからモヤモヤしていました。

2週間後に次の2日間集中カリキュラムを受診し、愛や感謝を放つことで喜びがあると感じ、一人でニヤけていました。

そして、外向きのベクトルで放つエネルギーの行き場がわからずにいたことにモヤモヤしていたのだとハッキリ気づきました。それは自分の進む道がハッキリしないことにつながっていたようでした。

私は今無職です。自分のものもカバンひとつで父の単身赴任先に居候している状況です。それでも、体一つ、心一つ、今まで執着していたものの本当の価値を見直していました。そして今進む道がわからなくても、今に生きていること、今目の前にあることを大切にやっていくことの先にわきあがってくる道というか役割があるのだと確信できています。

また、とにかく、日々感情のアップダウンが減り、穏やかでいられることが一番です。自分に向けていたエネルギーが強かったぶん外に向いたエネルギーもすごいことを感じています。

カリキュラム受診後2週間が経ちますが、他人が大嫌い、自分も含めて大嫌いだったあの時から、逆に人が大好きになるという、他人が他人と思えないほどになっています。

そのなかでもどうしても気になるのが、困っている人、苦しんでいる人に手を差し伸べられたらと思うことです。これがどういう形であれ、私の進む道になる気がします。

これからは真我をさらに追究し、より広く、より大きい視点から見られるよう日々実践していきます。ありがとうございました。