(19)製薬会社で薬の研究をしていた私が、薬を使わずうつを治しました  山下弘樹(仮名・37歳)

(1) うつになって良かった

研究職だから薬が体に良くない成分だとわかる

今回は、製薬会社の研究職を務めるなかでうつになり休職、通院を繰り返しておられた方の経験です。

寛解・回復された方の経験をあなたやあなたの愛する方の治療に生かしていただければ幸いです。

次に寛解へのストーリーを歩むのはあなたです。

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◆仕事がきっかけで、うつを発症◆

小さい頃の私は、何故か自殺したいと思ったことが何度もありました。

すごく嫌なことがあった時、飛び降りてしまいたいような衝動に駆られたのを覚えています。

私にとって、父は怖い存在でした。幼少の頃は単身赴任でずっと家にはいませんでしたが、中学の頃になると家にいて、母とよくけんかをしていました。

理系の大学に進んだ私は、卒業後、東京にある製薬会社の薬品に関する研究職に就きました。

10年ぐらい前、仕事がうまくいかずうつ状態になった時のことです。

病院に行けば症状が軽くなると思った私は、心療内科に通院しはじめました。その頃は服薬していたのですが、薬で脳が冴えて、今までやっていなかったことをやり始めていました。その一環で上司に異動を願い出て、関西という新たな土地に異動することになったのです。

関西の職場では、愚痴ばかり言う社員が近くにいて、話を聞いていると気分が悪くなってきました。さらには、誰でもできるような仕事を任され、会社の寮に帰っても毎日叫びたいような気持ちになっていきました。

そして、3ヵ月間休職することになったのです。

それからの私は、長い時間うつに苦しめられることになりました。

転職して東京に戻ったものの、また何ヶ月かの休職や、通院を繰り返したのです。医者は「薬を飲み続けなくてはいけない」と言うのですが、本当のところは嫌でした。

私はもともと研究職でしたから、出された薬が体に良くない成分でできていることが分かっていたからです。薬を飲み続けているうちに、どんどん太っていましたし、効果がないのも分かりました。日本にない薬を個人で輸入したこともありますが、やはり根本的な解決には至りませんでした。

病院以外にもカウンセリングを3年くらい受けていて、しばらくは安定していました。

しかし今年の年初に、今までにないほど、引きこもって自殺したい気持ちが湧き上がってきたのです。今までいろいろな方法を試してきた私は、内心「今回こそは何をやっても駄目だろう」と、ほとんど諦めていました。

しかし、そこで私は『うつ病は90日で90%が治る』という電子書籍を見つけたのです。

◆父母からの愛で、真我に目覚めた◆

最初にYSこころのクリニックを訪れた私は、さっそくYSメソッドの治療コースの説明を受けました。その説明はあまりピンときませんでしたし、数日後に初めて受けたカウンセリングと、同じ日に行った3時間のカリキュラムでも、正直に言えばよく分かりませんでした。

しかし、その次のステップで2日間集中カリキュラムの「次元」のカリキュラムに参加した時、私は真我に目覚めたのです。

私は一生懸命、自分のワークを続けていました。

その私のすぐそばで、私が真我を自覚するよりも早く、親子で参加されている方が真我を体感していました。その親子は、抱き合って泣いておられたのです。

その声やエネルギーに影響されたのか、私の胸の奥深くから、ものすごい愛が一気にワーッと吹き出てきました。それはまさしく、父母からの愛でした。その愛を全身で体感し、涙をボロボロ流して泣き崩れました。

それで、心が全く変わってしまい、1日でうつが治ったと確信できました。

受診後、すぐいろいろな人に連絡したり、会社でちゃんと笑顔で挨拶するなど、自分でやろうと決めて動き出したところ、全てのことがうまく回り出しました。

私はそれから間をおかず、「時間」のカリキュラムに参加しました。

この時のワークで父との思い出を深く掘り起こしたことで、心の底からの涙を流し、これまでのネガティブな記憶をすべてプラスに変えることができました。

このワークに参加して、私は本当に「ああ、もうこれで大丈夫だ」と、うつ完治のだめ押しをすることができました。

◆本当の自分を取り戻せた◆

私は父のことを、愚痴をグチグチ言っていて、体が弱い弱虫だと思っていました。しかし今は、本当は父は優しくて、私にそう見えていただけなのだと分かります。

心配なのは、母のことです。

母は3~4年前、知り合いの奨めでこれまでお世話になった病院に通うのをやめ、違う病院へ行き始めました。その病院で薬を過大投与されて、痴呆老人にさせられてしまった感じです。

母は、父との関係がもう少し修復されれば、元気になると思うのです。

そのために、私はこれから実家に戻る決意をしました。

今までの私は、うつ病の治療法を外に求めたり、他人に頼ったりしすぎでした。

これからは家族ときちんと向き合って、働きかけていこうと決めたのです。

私はYSメソッドに出会えて、とてもツイていると思います。

そして、これからももっといろいろなことができると思います。

なにせ、本当の自分を取り戻すことができたのです。

もし出会ってなかったら、自ら命を絶つという最悪の選択をして、

両親を始め、多くの人たちに迷惑をかけていたかも知れません。

そう思うと、本当に感謝でいっぱいです。