No.207 うつが治り、人との出会いに愛を感じるようになった 長野県・24歳・男性

(1) うつ病・不安障害

投稿日 : 2014年4月30日 No.207

うつ病回復体験談

うつが治り、人との出会いに愛を感じるようになった

 私はうつでした。18歳で高卒ですぐに製造業に身を置きました。

 男ばかり四人兄弟の私は末っ子で、兄たちは専門学校等を出ていましたが、両親に負担をかけることを考えると、進学しようとは思いませんでした。

 昔から言いたいことも言えず、本音や本心を抑え込みストレスも溜め込んで、どこかでそのまま落ち込むような性格でした。

 学校で一番早く内定をもらい、社会に出ることへの不安はありませんでした。

 入社してから、先輩やリーダーはよくしてくれましたが、会社の雰囲気にはあまり馴染めませんでした。

 そのことを話せる同期の人はなく、人と人との関わりをあまり感じないまま半年ほど過ぎ、細かいことが心にたまりはじめていました。

 そんななかある損失を出し、それからは直属の上司とその上の管理職に板ばさみ状態で仕事を進めなくてはいけなくなり、朝布団から出ることがつらくなっていきました。

 布団から出られない日もあったなか、家を出ても行けるのは、とうとう会社前のコンビニまでとなってしましました。そのとき、雪の中で、なぜ、なぜ動けないのか?と自問自答し泣きました。

 休職となり、少し気が晴れましたが、その間、自分を責め、周りを責めました。3カ月ほどして職場に復帰しても、私の居場所はなく、周りとギクシャクし、敵だらけに思えて、家族にも友達にも誰にもまともに話さず退職しました。

 それからバイトをしても長続きせず、父親からはカウンセリングなどをすすめられました。

 あの会社を辞めてから5年ほどはほぼ何もせず、すべてを責め続けました。

 信用できるものは何もない、生きたくもないし、死にたくもない。挙句の果てに神や愛の存在を探してきた心さえ捨て、神はもういないとさえ思い引きこもっていまいた。

 徹底的に心を痛めつけ、他人を責め、常に自分の周りに高い壁を築く、それをまた直していく日々が延々と続く気がしていました。

 そんななか、両親が真我開発講座を受講して佐藤学長の本を買ってきてくれました。最初は机に置いたままでしたが、ふと読み始めると涙が出ました。

 それから一気に4冊を読み、講座に興味があると母と話して基礎編にFAXで申し込み、東京に単身赴任している父のもとに三、四日後には来て、そして宇宙無限力体得コースをすぐ受講しました。

 受講後の帰り道、あんなに肩がぶつかって人ごみが嫌いだったはずなのに、新宿を歩く人と誰ともぶつからず、なんと一人一人しっかり見ることができていました。

 驚きました。

 人ごみが人ごみではなくなって、そこに立ち止まってゆっくりと眺められるほどに、人の温かさを感じました。

 そして、今まで責め続けてきてわずらわしかった人や物や事のほうを逆にとてつもなく愛しく感じていたのです。うつだったことが逆に有り難く愛しく感じたほどでした。

 講座後、両親に感謝の言葉を電話ですぐに伝え、数日後には兄たちに何が変わったのかを説明していました。

 私はうつでしたが、この時点ですでにうつではなくなりました。

 受講後、自分に向いていたベクトルが180度外に向いていることを実感していましたが、本当の喜びとはなんだろうとふと思い、それからモヤモヤしていました。

 2週間後に未来内観コースを受講し、愛や感謝を放つことで喜びがあると感じ、受講中、1人でニヤけていました。

 そして、外向きのベクトルで放つエネルギーの行き場がわからずにいたことにモヤモヤしていたのだとハッキリ気づきました。

 それは自分の進む道がハッキリしないことにつながっていたようでした。私は今無職です。自分の物もカバンひとつで父の単身赴任先に居候している状況です。

 それでも、体一つ、心一つ、今まで執着していたものの本当の価値を見直していました。

 そして今進む道がわからなくても、今に生きていること、今目の前にあることを大切にやっていくことの先にわきあがってくる道というか役割があるのだと確信できています。

 また、とにかく、日々感情のアップダウンが減り、穏やかでいられることが一番です。

 自分に向けていたエネルギーが強かったぶん、外に向いたエネルギーもすごいことを感じています。

 最初の受講では最後の懇親会に参加できなかったので、未来内観コース後の懇親会は参加しようと思っていたのですが、講座の終わりが近づくと「これから何かある」と思い、結局、帰りの挨拶をみなさんにして懇親会には参加しなかったのですが、会場を出た瞬間に連絡が入りました。

 みんなが集まることなど年に数回もないのに、東京にいる兄3人と兄嫁2人、そして甥っ子1人と、気がつけば父も後から合流して地元にいる母以外みんなで夕食に行きました。

 本当に頬がひきつるほど顔がニヤけました。この不思議な現象とあまりの嬉しさでその夜は布団に入っても眠れませんでした。

 本当に何かが変わったとしか言わざるをえません。素直で愛と感謝を実践できている、今に生きているという証として受け止めました。

 受講後2週間経ちますが、誰かと話したくてウズウズしています。

 他人が大嫌い、自分も含めて大嫌いだったあのときから、逆に人が大好きになるという他人が他人と思えないほどになっています。

 そのなかでもどうしても気になるのが、困っている人、苦しんでいる人に手を差し伸べられたらと思うことです。これがどういう形であれ、私の進む道になる気がします。

 これからは真我をさらに追究し、より広く、より大きい視点から見られるよう日々実践していきます。

 ありがとうございました。