(11)仕事、家庭と次々に襲いかかる困難からうつを繰り返すも、YSメソッドで劇的に好転 大沢悟郎さん(53歳)

(4) 治療に取り組むポイント

治療のオプション・プログラムとしての瞑想法

YSこころのクリニックのプログラムには、治療のオプションとしてご提供しているカリキュラムがあります。

その一つが「真我瞑想」です。今回はそのご紹介をします。

瞑想という言葉はお聞きになった事があると思います。瞑想はあなたを深い意識状態に誘い、あらゆる生活の囚われ=ストレスから解放させてくれます。

そのような効果のある瞑想ですが、実践していくには難しさもあります。

瞑想を継続する難しさのベスト3は、(1)「雑念」との戦いに苦しんで、集中できない。(2)静かな場所が確保できず、「雑音」に悩まされる。(3)忙しくて時間が取れない、疲れていて寝てしまう。というものです。

「真我瞑想」は、これらの瞑想の問題点を解決し、誰でも取り組むことができるものとして佐藤康行先生が開発した画期的な瞑想法です。

5分10分という短時間でも非常に深い意識状態に入りやすく、雑念や周囲の喧騒があってもそれを利用して深い意識状態に入ることができ、短時間の瞑想でも睡眠とは比較にならないほど疲れも取れ、心身ともに癒されます。

「真我瞑想」の手法はシンプルですがあなたの中にある生命意識に焦点を合わせ心の回復力を引き出していく効果があります。

今回ご紹介する寛解者の方は、1日2回~3回の真我瞑想に取り組み続けるうちに、心の落ち着きを得て、心が安定し、うつが寛解されました。

今回の体験談をお読みいただき、真我瞑想に関心をお持ちになるようでしたらYSこころのクリニックまでお問い合わせください。詳しいご案内をさせていただきます。

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◆ハードな仕事がきっかけでうつに◆

25年以上前、私は非常に忙しい外資系の金融関連業界にいました。ドライな人間関係と深夜まで非常にハードな仕事が続き、時差の関係で体調リズムを崩して、うつになりました。その頃はかなりの自殺願望もありました。

次にまた重い症状が出たのが14~15年前のことです。別の外資系金融関連の会社に転職したのですが、数字の非常に大きい金額を扱っていて、私は大きな失敗を繰り返していました。

仕事以外でも、家族・親族を巻き込んだ複雑な環境のなかで夫婦関係が悪化して、色々な問題を一手に自分で抱え込んでいました。

その頃はうつ病で自ら命を絶つ人が、同じ業界の知人で数人いました。

その期間と平行して、今度は両親が同時にがんになってしまって、看護でストレスがある時に息子の不登校が重なり、なんと会社からはリストラ宣告が……。経済的なダメージで、相当おかしくなりました。

結局妻とは離婚して、自分の新しい仕事の方向が少し見えてきた時、緊張がほぐれ、一気に脱力感に襲われました。心の憂うつ感、焦燥感に襲われ、ろれつが回らなくなり、眠れないし思考ができずに決断もできない。もちろん本なんて読めたものではありません。出かけたら出かけたで、途中で何のために家を出たのか忘れてしまう。週に2~3回は財布を無くすほど、注意力が散漫になっていました。

◆真我瞑想で一気に変化◆

私は様々な問題に直面してきましたが、思っていたのは問題を解決しても、それで人生がよくなるわけではないということです。

例えば借金を返しきっても、根本的な部分が解決するとは思えなかったんですね。場合によっては借金を背負ってもいいじゃないか。それで今までの心がきれいになれば、いくらでもなんとかなるという根拠のない希望がどこかにありました。

そんな時に知人から紹介されたのが、YSこころのクリニックでした。

2日間集中カリキュラムを受診した時のこと、一気にスパークする感覚ではありませんが、心の奥が熱くなる感覚があって、家族の不幸という心の重荷がとれた感じがしました。長い人生から見たらいかに小さいことか、その事実に気づかされました。

それから3日くらい経ち、じわじわと熱が冷めなかった私は、続けてみようという確信を得て、真我瞑想で大きく変化していきました。1日に2~3回の瞑想を、ほとんど毎日続けることができた。それ自体が大きな変化です。

思考できるようになり、株価のボードを見て以前よりも数字が頭に入ってくる感覚がありました。ふり返ったとき見えたのは、証券会社の花壇に咲いた綺麗な花でした。落ち着きを感じた私は、それからはさらに劇的に安定していきました。

私のうつは寛解(かんかい)しましたが、治ったというより、消えていく感覚でした。それは私が真我を体感し、自覚したからです。実感として、注意力が出てきています。本も少しずつ読めるようになり、一時は忘れかけていた趣味に再び気持ちが向いてきました。

具体的ではっきりした今後のビジョンはつかめていませんが、自分の人生が明らかに本来の進むべき人生に向かっているのを感じています。