喜びの涙とともにたどり着いた「母と愛で強く結ばれている感覚」
「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)では、すべての物事を「生命」の観点から捉えていきます。
私たち人間は、物事を「頭=考え方」と「心=思い方」で認識していきます。
誰かを恨んだり、また逆に自分を責めたりする心は、「頭」と「心」で捉えた世界です。その元にあるのは、その人が生きてきた過去の記憶の積み重ねが作り上げた「心のクセ」です。
この「心のクセ」が変わらなければ、いくら「良い考え方」を学んでも、「頭では理解できるが、そうは思えない」と「できない自分」に苦しみが増すばかりとなります。
苦しみを生み出す元となる「心のクセ」はある「真実」が見えたときに解消します。
その「真実」を捉える視座が「生命=在り方」の観点です。
例えば父母を憎み続けて生きてきたとしても「父母がいなければ自分の存在はない」という生命の真実や、「生命体としての父母の究極の願いは、生命の継承であり、わが子の生命の存続である」という真実が「みえた」ときに、「愛と感謝の心」が自分の奥底から現れます。
自分と父母が「生命として一つ」であるという「真実」が「みえた」とき、恨みも憎しみもすべて愛に変わります。
今回ご紹介する寛解者の方は、「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)に取り組むことで、小さいころから母親に抱いていた狂気の怒りが消え、愛おしさと感謝の気持ちになっていかれました。
この気持ちは、「母と私が愛で強く結ばれている感覚」とともに得られたものです。
そして、母を心から肯定できるようになると自分をおおもとから肯定できるようになり、今後の人生でいろんな課題がやってきても「きっと大丈夫」と言える心を手にされました。
今回の体験談は、「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)によって憎しみの心が愛の心になっていく変化と、心の変化がどのように現実の変化につながっていったのかを、語ってくれています。どうぞお読みください。
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◆母親への狂気と、不安感に襲われる日々◆
私がうつ病になったのは、4年ほど前からです。
私は小さな頃から何かと母に反発していて、毎日言い合いになっていました。
両親をバカにして、ものを壊したりとかなり荒れた時期もあったのですが、今思えば「自分が狂っているのはお前らのせいだ!」という思いと、辛さに気付いてほしい気持ちからだったのでしょう。
東京の大学へ進学し、親元を離れると表面上は少し落ち着きましたが、心のなかはずっと不安定でした。進学した大学は国際教養学部で、文化や価値観がバラバラの学生ばかりです。国連に入って世界で活躍したいという夢を持っていた私は、目の前にいる学生たちが理解できない自分に失望し、やがてすべての物事を悪く捉えるようになり、生きる理由が見いだせなくなりました。
そして、いつの間にか起きられなくなっていったのです。
環境が変われば良くなるかもと、2年生の夏から留学生活をスタート。
いざ行ってみると、いきなり住む場所がないなどびっくりするようなトラブルの連続でした。食べられなくなって15kg痩せて、帰国後はうつがさらに悪化しました。
1年後、なんとか復学しましたが、何もできないし、やるべきことも分かりません。人と接することもイヤで、症状は悪化していきました。もうどうにもならず、もしかすると自ら命を絶ちかねない状態でした。
そんなある日、フラッと入った書店で出会ったのが、YSメソッドの本だったのです。ずっと私の求めていたものは、これかも知れない……。最後の賭けのつもりで、YSこころのクリニックへ連絡をとりました。
◆誤った価値観が外れた◆
2日間の集中カリキュラムを受けた感想は、すごいの一言です。
私が喜びの涙とともに辿りついたのは、母と私が愛で強く結ばれている感覚でした。
あれほど憎んでいた母は、ずっと私のことを想い、愛してくれていたのです。
この日を境に、母へ抱いていた狂気の怒りが消え、愛おしさと感謝の気持ちで接している自分がいました。
その日は偶然、久しぶりに母と会い、長時間過ごしたのですが、イライラするどころか、ともに過ごせる感動で涙が出るほどでした。
今、母に対しては「産んでくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです。
以前は、世の中に溢れる価値観に翻弄されていた私ですが、そんなものはなく「ありのままで良いのだ」と気付いたことで、私の症状は大幅に改善され、うつ状態に戻れなくなりました。値観が外れると同時に、病気にも囚われなくなったからです。
ある時、受診の1週間後に大きな就活イベントがあったのですが、素の自分を出すことができ、その後2社から内定を頂きました。
少し前まで、死ぬことで頭が一杯だった自分が、これからは社会に貢献できるなんて夢のようです。
これからの私は、以前の自分と同じように苦しんでいる人を助けていきたいです。もちろん、これからの人生でいろんな課題があるでしょうし、そのすべてにポジティブに立ち向かえるかは未知数です。でも、きっと大丈夫。どんな未来でも、プログラムをやりきって、元気になったという事実は覆せません。このことが絶対に未来の私にとって励みになる。そう思っています。