うつが回復したカギは、生命を守ってくれた母の愛への気づき
今回お届けするのは、20年以上のうつで、自殺未遂を経験、8年間寝たきりだった方の体験談です。人生のどん底にいるときに「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)と出会い、フルタイムで働けるまでに回復されました。
回復のカギは、自分を包み込み、生命を守ってくれたお母さんの愛に気づいていったことでした。お母さんが自分にしてくれたことを一つひとつ思い出していくなかで、お母さんへの感謝があふれていかれたのです。
これは心のもっとも深いところにある「愛の心」が、お母さんの愛と反射しあって引き出されてきたものです。
自分が愛されていたこと、満たされていたこと、自分の中に愛の心があること、これらのことが「みえる」と、自己肯定感が一気に上がります。
この心が「心の自然治癒力」として病の心を消し去っていきます。
「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)は、心の最も深いところにある「愛の心」を「引き出す」ことで、病の心を回復させていきます。この心はすべての人の中に「もともとある」ものです。もともとあるものを引き出すというアプローチだから、心の病の治療において、高い寛解率を達成することができるのです。
今回の体験談を通して、20年以上のうつ病だった方が、心が安定し、減薬が進むまでになられた、そのプロセスをどうぞお読みください。
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◆転勤のストレスで「うつ」に◆
20年以上前のことです。前向きな気持ちになれず、体が動かなくておかしいと思ったのは、私が銀行員となって働き始め、1年も経たないころでした。四国のある支店への赴任を命じられ、それからうつ症状が出たのです。間もなく私は、いわゆる寝たきりの状態になってしまいました。
そしてその症状は、まる1年続きました。心に浮かぶのは自分で自分を責めるようなことばかり……。
そのうちに、私は「死にたい」という想いにとりつかれ、全てのものから逃げて旅に出たのです。目的は、私の死に場所を探すことでした。
2週間ほどさまよった私は、気づけば四国から実家のある東京に戻っていました。実家のすぐ近くまでやってきて、家に入りづらくて、公衆電話から実家に電話をしたのですが、受話器から聞こえてきたのは母親の声でした。突然音信不通となった私の心を察してくれたのでしょう。母は「何やってんの、帰ってらっしゃい」と、優しく言いました。その声を聞いた私は、受話器を握りしめながら涙をぼろぼろと流していました。優しい母の言葉に、私は命を救われたのです。
その後、私は会計士として独立しました。
うつを抱えながらも何とか折り合いをつけて仕事を続けていましたが、10年ほど過ぎたころ、また7-8年ほどずっと寝込んでしまいました。
この病気が私の仕事も日常生活も、大きく狂わせていることは明らかでした。
◆友人に誘われ、YSメソッドを体験◆
そんなどん底の時に出会ったのが「YSこころのクリニック」でした。
私と同じく、うつ病にかかっていた友人がインターネットで見つけてくれたのでした。
YSメソッドを受けた私は、自分でも驚くような体験をしました。
それは、母への感謝を感じるワークでした。生まれてから母が私にしてくれたことを一つひとつ思い出していくうちに、母への感謝の気持ちが心の中にあふれ、涙が止まらなくなりました。
そして私は自殺を思いとどまらせてくれたあの日のことも思い出したのです。あのとき、電話で母が「帰ってらっしゃい」と優しく言ってくれたこと、そんな当時の記憶が鮮明によみがえってきます。失踪同然で心配ばかりさせて、母自身も心を痛めていたでしょうに、私を包みこんでくれ命を守ってくれた。本当に優しい母親でした。
◆以前の倍は仕事ができている◆
クリニックに通い、ワークを繰り返すうちに気持ちが安定してきたのが分かりました。それに伴って、体調自体も楽になってきたんですね。それまでは週2-3日の午後だけ出勤していたのが、ついにはフルタイムで働けて、「以前の倍は仕事ができている!」という感じになりました。
また、お客様に喜んでもらえるような仕事をしたいと心がけたら、リピーターになってくれる方も増えてきたのです。
現在はうつ症状は出なくなり、抗うつ剤の量も劇的に減らせました。
そうそう、私をYSこころのクリニックに誘ってくれたうつ病の友人も、私と同じようにこのクリニックに通って、うつ病を克服できました。