自分が愛され、満たされた存在であることに気づいていく
今回は、適応障害とうつ病の診断を受けていた方が、お父さんの愛に気づいていくなかで、自己肯定感を回復し、寛解していかれた体験記です。
うつ病を発症する方は、きっかけは様々でも、心の中に自己肯定感の低さを抱えています。自分のことが好きでなければ他者のことも好きになれず、人間関係がうまくいかずに心の中に葛藤を抱えることになります。
自分が愛され、満たされた存在であることに気づくことができれば、自己肯定感が高まり、良好な人間関係を築けるようになります。
どん底のうつ状態にいたとしても、本当の自分が素晴らしい存在だと気づいたとき、心の中に抱えていた苦しさは消えていくのです。
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◆自分には価値がない◆
20年以上、ひとつの企業に勤めている会社員です。
ここ数年だんだん忙しくなって、去年の夏に課長へと昇進したのですが、対応できないほど大量の仕事を抱えるようになりました。
夜10時くらいまで仕事をしていて、終わらない分は土日に家で仕事をしてみたり。自分は仕事ができない、価値がないと自分を責める一方で、こんな状況になって、周りをよく思えない気持ちにもなりました。
だんだんやる気も失せてきてどん底状態になり、八方ふさがりになって思い悩んでいたある日のこと。寝ていたら夜中に目が覚めたのですが、その時に耳鳴りがしたんですね。そんなことは初めてだったので病院に行って検査をしたのですが、何も異常は見つからなくて。
あとはやっぱり精神面なのかなと思って、心療内科を探してYSこころのクリニックで受診したところ、適応障害とうつ状態という診断を受けました。
◆両親から深い愛を受けていた!◆
私の病状は、初めて受けた2日間の集中カリキュラムで良くなってしまいました。
このカリキュラムを受けてまず湧いてきた想いは、私が生後7ヶ月の時に父が亡くなった後、母が働きながら育ててくれたことです。
母は、毎日早く帰ってきて食事をつくってくれました。
それを今の自分ができるかと問われたら、無理だと思います。
なぜ親はここまでできるのか?
その母の愛情が、とても素晴らしいと思えたんです。
そして父は生前、家を建てて父方の両親と母方の両親、そして私の7人で暮らすと言っていたそうです。そんな人を私は他に知りません。しかし記憶がないので、実感はありませんでした。
でも2日間の中でカウンセラーから「お父さんはご家族を置いて亡くなっていった、その時の心境はどうでしょうか?」と聞かれた時、父の気持ちが分かったんです。本当はもっとやりたいことがあったんだろうな、残念だったろうなと思ったら、父が感じていたことを自分も感じることができました。
その時、私は父にも愛され、大切にされていたのが良く分かって、感極まって泣きました。それはまさに人類愛的な、真我の愛。愛憎の愛ではなく、もともとある深い深い、素晴らしい愛でした。
YSメソッド受診後は、やる気が改善しました。
仕事は今も結構ありますが、無駄を省いて計画を固め、その通り実行する楽しさがあります。
今思えば、仕事ができないというのは自分の思い込みだったのがよく分かります。
人のことを良く思えなかった原因は、自分を良く思えなかったからです。
自分や周囲の人に対しての意識、考え方、思い込みが、満月を前提にしたとき変わってくる。
お金、人間関係、家族など、まだ課題はありますが、真我を極めることで全部つながってくるでしょう。
今は真我を最優先にすることが、すべてに対する処方箋だと思います。
私は自分が絶対的に素晴らしい存在であることに気づくことができました。
過去に起こったことは、このことに気づかせてくれるための大切な経験でした。
だからこそ現在があり、これから素晴らしい未来がある。
そう思います。