投稿日 : 2014年4月20日 No. 89
私は人と話すことが苦手でした。半端な苦手さではなく、人と対したときに頭が真っ白になり、会話にならないくらいです。人と目を合わせることを避け、なるべく話す機会を少なくしようとしていました。人と話すことを煩わしく思っていました。
きっかけは、小学六年生の時、初めて友だちに無視され、その後、中学でも数回無視が繰り返されたことです。最初に無視されたときはショックでした。
それまで自分が正しいと思っていたのに、なぜだろうと悩みました。中学になるころには、自分の根本的な部分の自信を失い、そのころから人に合わせ、人の意見に振り回されて生きるようになりました。
二十五歳の時、自信を決定的に失う事件があり、うつに陥りました。それまでの仕事を辞め、約一年の休養後、現在の仕事に就き、良い評価を受けましたが、失った根本の自信を取り戻すことができません。
他の人と自分を比べて自己嫌悪になったり、過去のことが気になり、恥ずかしく、そんなトラウマでがんじがらめになりました。生きる目的もわからず、無気力にもなりました。
受講するきっかけは、二年前に昔の仲間と七年ぶりに電話で話し、その後その彼の家でアイジーエーのパンフレットを見つけたことです。パンフレットを見た瞬間に「これだ!」と直感。そのちょうど1カ月後に札幌で真我教室・基礎編があり、さらに三カ月後に未来内観コース(札幌)があり、受講を即決しました。受講に向け「この講座でダメなら本当にダメだろう」と思い、100%本気で取り組もうと心に決め、会場に入りました。
受講の二日目、講師に「真我が開きましたよ!」と言われたものの、自分ではそれを実感できず、その後何度か同じように開いたものの、最後まで実感できませんでした。100%本気で取り組んだつもりでしたが、集中し切れず、恥じらいもありました。大きな感動も得られませんでした。
講座終了後「ダメだったのかな……」という焦り、悲しさの中、懇親会で半泣きの状態でいると、以前に受講されたという受講生の方に話を聞いていただける機会があり、そこでたくさんの涙があふれてきて止まらなくなりました。
すると、その方が「それが真我ですよ」と言われたときに、やっとというか不思議と真我を実感したのです。今まで目を背けてきたもの、認められなかったものを認めることで道が開けるということ、そして講座中に真我が開かなかったのではなく、自分で「真我が開くとはこういう状態だ」と決めつけ、真我に気づかなかったのだということに気づいたのです。
家に帰り、まず親への態度を改め、感謝をできるだけ表現するようにしました。今まで当たり前のように世話を受け、それでもなお不満のような態度でいたことに気づき、申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちがあふれました。何と自分勝手だったのだろうという思いでいっぱいになりました。
その後、偶然の再会や予期せぬ知人との出会いがとても増えました。きっと会話が苦手な私に対して、真我が練習の場を与えてくれているのではと思います。また、自分のやるべきことが徐々に明確になってきたように思えます。
そして、一番の変化は受講して二週間後に彼女ができたことです。それまで約七年ほどまったく彼女ができる気配すらなかったのですが、ほんの少しだけ人生に前向きになっただけで、これだけ大きな変化が起きたことが驚きです。それと同時に、この人を愛し続けることが自分を愛し、すべてを愛することに繋がるだろうと確信しています。
本当にありがとうございました。