投稿日 : 2014年4月20日 No.58
その奇跡は、今年私の誕生日二月三日に起きたのです。
「お誕生日おめでとう!まだまだ若い、がんばって下さい」
私の携帯に一本のメールが届きました。それは、別れた前妻からのものでした。
思い返せば、二十一年前に前妻と離婚しました。
その時、私は三五歳、二人の子供は上が小学六年の長女、下に小学一年の長男がいました。十五年間の家庭生活に終止符がうたれました。
それは、私の我がままが原因でした。私には思いやりや、本当に人を愛することができなかったのだと思います。結婚をしていても、本当の意味で妻や子供達を愛することができなかったことがすべての原因であり、私の心の中がこわれていたのだと思います。
私の父母は、私が六歳、兄が八歳の時に離婚をしていました。
父は暴力的な人で、ことあるたびに母を殴り、安定した職にもつかず、生活は困窮していたようです。父はギャンブルと酒が好きで、家にお金を入れず、我がまま勝手に生きていました。弱い者には強く、強い者にはすぐに泣いて謝るといったタイプだったようです。
父の生き方は、すべて母から聞いた話です。
母からいつも「父さんは、こんな人だ、こんなところがダメだ」と教えられて育った私でした。
だから私は「父のような生き方は絶対にしないぞ。女性は弱いものだから守らなければならないんだ」
一生懸命に働く母の姿を見て、そうしなければいけないんだ、と信じて生きていました。
いいえ、そのはずでした。
しかし、結婚をして二人の子供に恵まれた家庭を築きながらも、結局は父と同じ生き方をして、前妻と子供達に辛い思いをさせてしまったのです。
「親の因果」という言葉があります。私はまさに父の「因」を受けて、同じ「結果」にたどりついてしまったのです。
「父のような生き方はしない」と頭で考えていただけでした。「心」にある記憶を消し去ることができていなかったのです。
一昨年三月、私は心の学校に出会い、そこから私の心は大きく変化していきました。
真我開発講座を受講して、その瞬間にわき上がる父母に対する感謝の思い、私は愛されていたのだという実感と、すべての人を愛していたという思いが、からだの芯をつらぬいたのです。
父母、そして別れた妻、子供達に許しを求め、少しずつ、本当に少しずつですが「真我の実践」を体現してきました。
そして、今年一月の真我体道で表わされた『真我の実践』を唱えていました。
朝起きて『真我の実践』電車の中で『真我の実践』会議の中でも『真我の実践』。いつでも、できる場所で自然に心で唱えるだけ。
そうすると、本当にすぐに相手の美点発見ができて、心から嬉しくなる気分につつまれます。(これは、本当にすごい!!のです。)
そうして一ヶ月が経ち『二月三日の奇跡』につながるのです。
その日最初に前妻からのメッセージが届き、つづいて長男から、そして長女からも「お誕生日おめでとう」「うちの家族は離ればなれだけれど、いい家族だよね」と、本当に嬉しい、ありがたいメールをもらいました。
この時、私の頭には電気を浴びたような、しびれた感覚が走りました。
私は、これを『魂動』だと認識しました。そうです。私は別れた家族とひとつになれたのです。
心の学校 アイジーエーとの出会いに縁をいただいたことは、私自身が真我に目覚めること。
そして、私の子供達の遺伝子の記憶に愛と感謝と真我の喜びを伝えることが使命と捉え、実践した結果です。
これからさらに、より多くの人に真我を伝えていきたいと思います。
ここまで指導して下さった、心の学校 佐藤学長をはじめ、講師スタッフの皆様、また、真我の同志のすべての人に感謝します。
生きる喜びとすばらしさを実感しています。
すべての人よ、すべてのことよ、ありがとう!