(1)1回目のカリキュラムでうつ寛解へそして家族にも好影響が 城戸 健史さん(仮名・41歳)

(4) 治療に取り組むポイント

治療のポイント「どのような思いで臨むのか」

治療を進めていくうえで、治療効果を上げるポイントの一つに、「どのような思いでカリキュラムに臨むのか」という点があります。

心には「傾向性」という特徴があります。

心に思い描いた方向が、現実の結果として表れるという特徴です。

ですから、治療を始める際の「思い」が重要なカギとなるのです。

これからご紹介する寛解者の方は、治療をスタートするにあたって、一つのことを心に誓われました。

それは、「厄介な病を克服するためには、クリニックから提供されるものを単に受けるのではなく、みずから積極的に吸収する強い覚悟が必要だ」との強い思いからでした。

そのことが、1回目の2日間集中カリキュラムで寛解するという結果につながりました。

この方が、いったい何を誓われたのか、そして「佐藤康行 真我メソッド」(YSメソッド)の治療に取り組むなかでご自身にどんな気づきが生まれ、さらにご家族がどう変化していかれたのか、この後の体験談をご覧ください。

====================================

私がYSメソッドと巡り合ったのは、二度目のうつ病を発症した時でした。

一度目のうつ病で体調が芳しくない中、復職を急ぎ、ストレスを抱えながら日々の仕事を進めるうちに、頭痛、倦怠感、不眠症状が激しさを増し、判断力や決断力が低下、職場のコミュニケーションにも難を生じるようになりました。

そして二度目の発症。何度も希死念慮に悩まされ、「泥沼に落込み、もがき苦しむような気分」の毎日でした。

そんなある日、妻が「自分の『うつ』を治した精神科医の方法」と「うつヌケ」を購入して来てくれました。そこで宮島医師の名前を目にしたとき、通っていたスポーツジムの会長が宮島医師の話をしていたことを思い出し、藁にもすがる気持ちでYSこころのクリニックを訪ねました。

最初の診察では、宮島医師から親との関係が病気の大きな要因であることを指摘されました。半信半疑でしたが、亡き父にわだかまりを抱えていた事実と、出口の見えない病の苦しみから、メソッドをスタートしました。

受講に先立ち、私は、素直に自分の心を開き、一点の曇り・疑いもなくメソッドの内容を全て受け入れることを固く決心しました。

厄介な病を克服するためには、提供されるものを単に受けるのではなく、積極的に吸収する強い覚悟が必要だと感じたからです。

結果として、それは間違っていませんでした。最初の2日間集中カリキュラムで、長年にわたる父へのわだかまりが解消し、父への感謝の念に満たされました。同時に、自分がうつ病を患ったことにも重要な意味があることに気づきました。不安やストレスは消え去り、一気に寛解へ至ることができました。

その後の2回のカリキュラムでは、新たな人生目標を発見することができた上、私に素直に心を開かなかった息子が学校での悩みを打ち明けてくるなど、良い影響を目の当たりにしました。特に、息子の不登校について私が担当教師に相談した途端、クラスメイト、保護者の方々へと支援の輪が拡がり、息子は驚くほどの速さで学校に復帰するようになりました。

カリキュラムで私が得た気づきは、「人としての原点に立ち返り、その原点に徹する」という極めてシンプルなものであり、最強の心を形成する礎です。

YSメソッドがそうした認識へ導いてくれる素晴らしい「道標」であることを、私は信じて疑いません。