No.100 警察に捕まるほど不良になった息子と、家族一番の仲良しになった 兵庫県・四九歳・女性

(1) 親子

投稿日 : 2014年4月20日 No. 100 

高校三年生の息子が、今から三年ほど前の中学三年生のときに急に不良になりました。

その不良のなり方がハンパなく、ちょうど夏休み前で運動部の部活も終わって、それまでは野球部でずっとがんばっていた息子が、あれよあれよという間に悪い友達たちとグルみだし、髪の毛が黄金バットみたいになり、タバコを吸いだし、夜も帰って来なくなり、学校の先生から電話が何度もかかってくるようになりました。

盗んだバイクを乗ったり、挙句、万引きをしだして警察からも電話がかかってきてしまいました。うちは、主人の実家が地元で商売をしており、息子が小さいときから、「お金や人様のものは大事にしなさい」と言ってきたつもりだったのですが、その息子が万引きしたということで、もう、私自身、頭をガンと打たれたほどショックを受けました。

私の躾け方が悪かったのかもと自分を責めたのですが、警察で息子を連れて帰るときに引取人の書類を書くとき、手が震えて字が書けなくなってしまったほどです。

それからは、周囲の声とか、一緒に仕事している身内から私たち夫婦は「しっかりしなさいよ」と、どんどん責められるようになり、事務の仕事なのに伝票や送り状を書くときに意識すればするほどあの警察のときと同じように手が震え出して字が書けなくなってしまい、ひどいときにはカードで買い物をしたときのサイン(漢字数文字の自分の名前)すら書けず、書痙というものになってしまいました。

人の目が気になって手が震えて、どうしても字が書けないのです。それでも、息子はひどくなってしまい、私も小学生でも書けるようなことができなくなり、それからは毎日毎日自分で自分を責め、朝、目が覚めるとこれから一日どうしようと不安になり、なんか生きてても仕方ないのではと自分を追い詰めるようになった結果、買い物帰りにふと前から走ってくる車の前にパッと出たら死ねるかなと思うようになりました。

どうやって生きていこうか毎日がわからなくなり困った中で、ある人から真我開発っていう教室があるからどうかしらと言われ、受講することにしました。

受講中に驚いたことは、息子はただ単に私たちを困らせて悪い行動をしていたのではなく、私たちにメッセージをいろいろと教えてくれていたんだということが、一番わかったことでした。

私の中に真我の愛があると知ったので、受講後、帰ってすぐに一番距離をおいていた息子の部屋に行きました。そして、「お母さんね、なんであなはお母さんたちを困らせるのか、また、お母さんの躾が間違っていたのか毎日自分を責めてたけど、あなたはそんなんじゃなかったのね、いろんな人たちのこと考えてくれてたんだね。

それに気づけず辛い思いをさせてごめんね」と、思い切って自分の本音を息子に伝えました。

すると息子がポロポロと涙を流しながら、「お母さん、ごめんな、僕、あのとき、家の中にいても、僕はもう邪魔者だし、せっかくお父さんやお母さんやお姉ちゃんが幸せそうに暮らしているのに、僕もう自分のことが認められなくて、ダメだったから」「お父さんお母さんをそこまで追い込めて、ダメにしたのは僕なのに、なんでそんなこと言うの」「僕はどんどん逃げたのに、そんな僕を受け止めてくれるんだ」と初めて胸のうちを開いて、本音を次々と言ってくれたのです。

そして今では家族の中で一番息子と話し合える仲になりました。それが、受講後の一番大きな変化です。息子と話せるようになれたこと、関係がよくなったことが本当に嬉しいです。

息子が、自分を責めていたと言ったことを聞いて、その言葉は私に言ってくれているんだなと、私も結局自分を縛って、自分の固定観念で息子を縛っていたんだなということを息子に教えてもらった気がしました。

主人や家族、そして仕事の同僚や身内との仲も本当によくなってきました。主人などは仕事場でも家でもずっと顔を合わせていて、家で話をすることもあまりなかったのですが、一生懸命働いてもらっているんだな、ありがたいなという想いが募り、いつも「ありがとう、ありがとう」と言うようになり、いつの間にか私は口癖のように周りに「ありがとうざいます、ありがとうございます」と言っていて、その言葉が口から出るのが一番多くなりました。

そうしているうちに、自分が嫌いで責めていたのですが、少しずつ自分を認められるようになり、そういう自分が好きだなっていう気持もふつふつと湧いてきて、それも、毎日ありがたいありがたいと思えるようになっています。

先日、家族4人で鍋をつついていたのですが、お姉ちゃんに嬉しいことがあったようで、するとすかさず息子が「これって、真我パワー?」と言いだして、お姉ちゃんと息子が笑い出したら主人が「お母さんが一生懸命やっている真我をそんな言ったらよくないだろう?」と、主人も子供たちも未受講なのに、家族の中で真我、真我と楽しく飛び交うようにもなりました。

子供たちが「お母さん、すごいよ」と言ってくるので、いつもそれに対して「ありがとう」を返しているだけで家族の会話が増え、そのうち真我の話も飛び交うようになり、こんな家族の光景は、なんか信じられない気持ちで、今いっぱいです。

子供たちが、家庭が良くなっていくと、自分の中にも変化が起き、とにかく、以前は人と自分を区別していましたが、それが自分も人もいない、みんなやっぱり神だと、みんなが話していることは私のためにも言ってくださっている愛だったんだとわかってきました。
そして、自分がわかってきたら、手の震えもほぼ改善されてきました。

これからは、自分の中にある真我をどんどん出していき、自分も人も認めていきたいです。本当に真我に出逢えて良かった。

私を真我に導いてくれた息子に感謝でいっぱいです。