投稿日 : 2014年4月20日 No.66
今年の五月下旬に未来内観コースを受講しました。初受講でした。
私の生い立ちですが、私が生まれたときから父は別居していて、私は小さい頃から父の愛情を感じていませんでした。母の苦労を見て育ってきて、「男なんかいなくたって生きていける」という思いで、何十年も過ごしてきました。ですから、「男の人なんかなにさ!」と心の底では思って生きてきたのです。
そして、結婚はしました。しかし、主人に対して、父への恨みを出しているつもりはなくても、「男なんてなにさ」という気持ちが、主人への言葉や態度に出てしまっていたようで、事ある毎にケンカになり、いろいろとつらいことも起きました。そして受講前には、何年も主人と離婚しようとも考えていました。数年前には離婚届を主人に出したこともありました。しかしその時は相手にされませんでした。ですので、お金を貯めて、子供が二十歳を過ぎたら、主人が会社に行っている間に荷物を運んで家を出てしまおうと計画を立て、友達にも話していました。
また、私は訪問介護のヘルパーを七年近くやっているのですが、利用者さんから暴言を吐かれていました。その事がすごく苦しく、そして職場の上司ともうまくいっていませんでした。ですので、転職も考えていました。そんな中、受講したのです。
受講中、私は、なんとあの父から愛されていたんだと本当に感じました。最初はとてもとても信じられませんでした。父に対する感謝で涙が止まりませんでした。それから、主人に対して、そして男の人に対してというよりも職場でも、敵がいなくなったという言い方は言い過ぎかもしれませんが、自分の好き嫌いがなくなりました。みんなにイライラを持たなくなったのです。壁を作っていた自分が、その壁がなくなりました。
肩がすごく軽くなって、私は五〇歳を過ぎていますが、今までがんばってきたこの私が、なんでこんなに軽くなれるんだと、信じられないくらい軽くなって、ワクワクドキドキしています。
そして、本当にケンカばかりしていた主人に、この歳になって「愛してる」という言葉を、本当にその言葉が今まで口が裂けても言えなかった私が、「お父さん、愛してる。私、あなたでなくちゃダメだった。本当にありがとう」と、本当にそういう言葉が出たのです。結婚して二十年以上経ちますが、こんなこと初めてです。友達にそれを話したら、やっぱり驚かれましたけれど、それくらい私は主人に対してそんな言葉なんて言えなかった私が、自然に言えたのです。
今まで自分でも変わりたくてセミナーにお金をかけて受け、宗教の教えも実践したり、たくさんの本を読んだりもしていました。良い話題は主人にも話していました。すると、いつも主人に怒られました。
「なんでお前は自信がないんだよ!」と、「自分が親に育てられたように育てればいいじゃないか!」と。
でも、父に認められていなかったという自分が、自分を自分で認められずに自信がなくて、人よりがんばって努力して、自分を磨いていたつもりでした。知識を入れれば入れたなりに、できない自分を責め、家族や周りの人たちを裁く自分がいました。
何をやっても心の底にあるわだかまりは、解消されませんでした。ですから、今回受講するときも、また騙されるんじゃないかと、子供たちは言っていました。ですから、本当のことを家族には言えずに、受講したのです。
実は受講を決めた時、娘が主人との確執がいろいろあってうつになっていました。その時医者に「娘さんはお父さんと離しなさい」と言われました。ですから、その時は娘と一緒に家を出ることを考えていました。それが、今年の三月です。
その娘を先日の真我教室・基礎編に連れて来たのですが、その後三日間、熱を出して寝込んでしまいました。そして、元気になったのです。今日、その娘と主人は、犬を連れて一緒に森林浴に朝四時半に出て行きました。以前のことを考えると信じられないのですが、主人と娘のその関係を見るだけでも、私はすごく有難いと思っています。
また、娘は絶対友達の家には一泊も泊まれないような子なのですが、大学で、海外の研修に、それも一カ月半くらいの研修に「応募してみる、お母さん」と言ったのです。私たちは「ええ!」と驚きましたが、娘もそう変わってきました。
受講から三カ月経ちますが、こんなに楽になって、こんなに幸せになって、本当に今までお金をかけて、いろいろなところに行ってきた何十年ものことが、なんだったんだろうと思いますが、またそれも意味があったと今は思えてきます。
本当に、自分の中で、誰かに言われて決定するのではなくて、自分の中から本当に答えがゆっくりですけど出てくるのです。自分の中から出てきた答えには、本当に自分を愛してくれている先祖や神様、本当に宇宙のみんなの力が私の味方をしてくれているだと思えるようになり、そんな自分が、すごく不思議です。
今はまったく離婚は考えていません。家族みんなが仲良くなりましたし、いろいろな意味で幸せになりました。自分が変わると周りが変わります。
ヘルパーの仕事では、受講した次の日が訪問日でした。すると、暴言を吐いていた利用者さんが、「あなたは本当は傷つきやすい心の持ち主だったのね。ごめんなさい。これからあなたにはきつい言葉は言わないわ」と言ってくれました。リウマチのおばあちゃんなのですが、他のヘルパーにはまだ暴言を吐くこともあります。私には「ありがとう」と言うのです。三十分のオムツ替えの間に「ありがとう」を五回も六回も言うのです。
今までと同じことをしているのに「申し訳ないね」って。実際、それは衛生面でもきれいとは言えない環境での作業ではありますが、私は初めて、訪問介護の仕事が楽しいという気持ちになりました。
主人の仕事のことですが、主人は社長と二人で仕事をしています。建設業です。今、不況です。でも、私の真我が開いてから、主人にお盆休みはありませんでした。学校の関係の仕事が二件も入り、次に一億円の仕事が入り、次に三億の仕事、続いて十億の仕事が入り、今度は、鉄道関係の仕事が二件も同時に入ったって言うのです。信じられないのですが、この三カ月間で……、たった二人でどうやって動くの? という嬉しい悲鳴です。
今まで努力してきた私を主人は認めてくれませんでした。そんな私のことを主人が、「お前変わったよな」って、今は初めて認めてくれました。
本当にありがとうございました。