投稿日 : 2014年5月12日 No.292
真我メソッド(真我療法)体験談
極度の人間不信、対人恐怖症、ノイローゼで精神分裂状態、自殺未遂も助けてくれなかった親も全て大きな愛だったんだに劇的変化!
私は過去自殺未遂の経験者です。
遠い昔の事なのでほとんど忘れてしまった過去のなかにどうしても許せない出来事が2つありました。
それは「自殺しようとした自分」と「あの時、助けてくれなかった親」でした。
当時、中学生だった私は、ささいな事からいじめに合い、つらい日々を過ごしていました。
首謀者は数人だけれども、ほとんどのクラスメイトは「右へ習え」状態でした。
でもその中でなんでも話せる大親友と、すべてのことを相談した先生がその時の私の唯一の救いでした。
みんなは辛くあたるけどこの親友がいるから頑張る!
先生は味方だから頑張る!と必死に耐えていました。
ある日ひょんな事から、信じていた大親友がいじめの首謀者とつながっていることを知りました。私が相談した事はいじめの首謀者につつぬけになっていました。
信じていただけにショックは大きく、どうしていいかわからず、先生に相談しようと職員室へ行きました。そこで先生達の話を偶然聞いてしまいました。
私には姉と兄がおり、2人とも同じ中学出身で2人とも成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能、品行方性の優れもの卒業生でした。
「今度入った籠宮の妹はパッとしませんな」「あれは籠宮三兄弟の出がらしですよ」「親もあの末娘じゃいらなかったんじゃないですか?」「そうですね。上の2人だけでよかったのに、あの末娘じゃ親もかわいそうですよ」と数人で話をしていました。
そのなかには私が相談していた先生もいました。一番信じていた人に裏切られた私は誰も信じる事が出来なくなっていました。
まさに「逆真我1dayコース」を受講してしまったようでした。
今まで持ち上がらなかった50キロのバーベルが持ち上がればそれより下のバーベルは持ち上がり、自然と自信につながっていく。
その逆で1グラムの物も持ち上げる事が出きなくなったら自然と自信は失われていく。私自身が闇でしたからどこまで行っても闇でした。
一番信じていた人の同時の裏切りは過酷で、一番信じていた人が信じられなくなったと言うことはすべての人が信じられなくなったのと同じことでした。
極度の人間不信は極度の被害者妄想へとつながり、そして極度の対人恐怖症へとつながっていきました。
ごはんも食べられなくなり、眠れば悪夢、起きている間は幻覚と幻聴に悩まされました。
完全なノイローゼとなった私は精神分裂を起こし、無意識になると死のうとしてました。
痛くて我にかえるとカッターで手首を切っていたり、寒くて我に帰ると自宅屋上の手すりに腰をかけて地面を見ている、そんな状態でした。
辛くて、苦しくてしかたありませんでした。
母親に「いじめられてるから学校に行きたくない! 家にいさせてくれ」と泣きながら頼みました。
私は当然助けてくれるものだと信じていました。
「家にいなさい」と言ってくれると思っていました。しかし母親がそんな私に取った行動は泣いている私の首根っこをつかんで「学校へ行け!」と外に放り出すといったようなものでした。その時の母親の行動がどうしても許せませんでした。
「なんで助けてくれないの?どうして解ってくれないの?こんなに辛いって言っているのに!」と思っていました。
しかしその母親のその行動の裏には「ここでこの子を家にとじこめたらこの子の将来は駄目になる」「何かあるたびに挫折の道をえらぶ」と今の私ではなく将来の私のためを思う親の愛情がありました。
「過保護の愛情はその場しのぎの愛情でしかない。
本当の愛情は、辛い時こそ突き放し、その壁を打破する力を自ら備え付けさせ、将来の道を開かせる」そんな抱きしめるよりも何倍も深い親の愛情がそこにありました。
あそこで母親が私を家に閉じ込めていたら、あれ以来引きこもっていたかもしれません。あそこで母親が自分の心配に負けていたら今の私はいなかったんです。
でも、当時の私にはそのことが理解出来なく「お母さんでさえわかってくれない。誰も本当に信じられない」と対人不信に駄目押しをしてしまったんです。
母親さえ信じられなくなった私には誰も信じる人もいなく、すべての人が敵でした。会社だったら転職すればいい。休職すればいい。大学、高校だったら辞めて働けばいい。
しかし中学生の私にはそんな選択権はなく、家にいることも出来ず、出来ないからやらない、やらないから出来ない、したくないからしない、行きたくないから行かない、というすべての選択権がありませんでした。
そして本当に死のうと思った時、ふと「どうせ死ぬんだったら、あのクラスメイト(いじめの首謀者)を殴ってからにしよう。
確かにこうなった原因は私にもあるけれど私だけが悪いんじゃない。
何やられても、何言われてもいいや。どうせ死んじゃうんだから」と思いました。
でも受講してわかったのは、その時の私の思いや考えのもっと深い所には「先生が私をいらない末娘だと言ったように親もそう思ってるんだ。
私がいるとお母さんの負担になるんだ。私が姉兄みたいに出来が良くなくってごめんね。お母さんの迷惑になりたくないからいなくなるよ。
でもね、やるだけやってみるね。負担にならないように頑張るね」と言う気持ちがあったということでした。死ぬことでさえ愛だったんだ!と驚きました。
また、受講中、親から「人にやられて嫌なことは人にするな。人の迷惑になることはするな。」と教えられてきたことを思い出しました。
その次の瞬間、そのクラスメイトが私を裏切った時も、その先生が裏で私の悪口を言っていた時も、信じることしか出来なかったのは、疑われたら辛いということがわかっていたからだということに気づきました。そして、自分も信じてほしかったから、人を信じたんだということがわかりました。
行動の裏には「あの時のあなたを許すから、あの時の私を許して。今のあなたを信じるから今の私を信じて」という相手への強い思いがあったことにも気づきました。
それほどまでに解ってもらいたい、認めてもらいたい、と魂の底から叫んでいたことがわかりました。
当時私は十三歳でした。数ヶ月前まで小学生で、ランドセルを背負っていたんです。もしかしたら小学生の小さな女の子に起こった出来事だったんです。
そんな小さな女の子は「親の負担になりたくない!」と自らの命を犠牲にしようとし、すべての選択権を取り上げられて、学校、教室と言う逃げも隠れも出来ない小さな世界のなか「死んじゃうからいいや。」「死ぬ気でやればなんでも出来る」と、死ぬことだけを武器に死ぬことだけを盾に必死で生きていた。その反面、体全体で人を疑う事も出来なくなるほど「信じてほしい、愛してほしい、解ってほしい」と訴えていたんです。それを自分で解った時「あんたすごいよ。
あんたえらいよ。あんたがすごくなくて誰がえらいの!」と素直に自分を認めることが出来ました。
自分を認められたら、一三歳という若さでそこまで思える私を育ててくれた親を思いました。
「当時、自分の命を犠牲にするほど親が好きだった。」と言う思いを思考よりも深い所で思っていた私。親の愛情をたっぷり受けて育った証拠でした。
本当に感謝でした。「あんたたちすごい! たかが一二、三歳の子にそこまで思わせるなんてすごい! そう思うように育ててくれてありがとう!」と涙がとまりませんでした。
突き放した母親、死のうとした私、すべて愛だったと本当に実感しました。親は「こんな事したからお母さんのこと好きになって」「感謝して」という言葉は一言も私には言っていません。
信じてほしいと心底思っていたあの時の私は、友達に「こんな事をしたから好きになって」「こんな事をしているんだから認めて」という言葉も一言も言っていません。与える事が愛と言う言葉を実感しました。
母親が私を思っていない時はなかったし、私も表面上では疑ったけれど、一番深い所では親が好きと言う気持ちは持っていました。
両者ともお互いに愛情を失った時は無かったのに、何かのタイミングで歯車が噛み合わなくなってしまっただけだったんです。
いろんな事を私に教えてくれた大切な出来事です。嫌い、許せない、と意識し続けていつかその事に気が付けと私は私にメッセージを送っていたんだと解りました。
今までは、過去の私には今の私が応援していて、今の私には未来の自分が応援していると思っていました。違いました。
あの時の十三歳の時の私が今の私を励ましそして応援しているんです。知り合いに騙されたり、詐欺まがいの事に巻き込まれて何百万の借金を一人でかかえた時がありました。裏切られた時も、目の前の借金の金額に本当に逃げようかと思った時も、当時の私が「私は誰も味方がいなかったのに頑張ったよ。
今の貴方には味方と呼べる人が沢山いるんだから頑張って!」と励ましてくれています。
彼氏が自殺して精神的に落ち込み会社を休職しようかと考えたあの時も「私にはそんな選択権はなかったけど頑張ったよ。
子どもの私が出来きたのに、あなたは大人なんだから出来ない訳がないよ!」と励ましてくれていました。あの時の私は「諦めないで! あと一日頑張ったら違う結果が出るかもしれないよ! 私は乗り越えたよ。だから大丈夫だよ!」といつもエールを送ってくれます。
「何があっても諦めない!」「死ぬ気でやればなんでも出来る!」「目の前の壁は打破するためにあり、打破する力を私に備えつけるために出てきた問題」というように捉えられるようになり、いろいろな事を教えてもらいました。
あなたはすごい! と心底認めることが出来、そう思わせるように愛情たっぷりで育ててくれた両親に感謝しています。
まさに「すべてが愛」「与える事が愛」と頭ではなく心で実感した受講でした。